一般社団法人平田青年会議所
2022年度理事長
吉岡 拓也
〜過去に感謝し、未来への路を拓こう〜
青年会議所の意義とは何でしょうか。その答えの一つとして私は、純粋な想いで地域の為を想い、実際に行動する「愛」であると考えます。そして、事業を行うまでに直向きに取り組む真摯な姿勢そのものであると考えます。これらはいかなる時代においても不変であり、我々を含めた地域の誰もが少なからず平田青年会議所の歩みの恩恵を享受してきました。この55年に渡る運動の中で、地域に及ぼしてきた影響は計り知れず、先輩諸兄姉には感謝と尊敬の念に堪えません。
しかし、この少子高齢化による人口減少社会、地域経済の衰退、新型コロナウイルス等様々な脅威を抱えた今、我々はこれまで先輩諸兄姉が培ってこられた「存在意義」を踏襲しつつ「新たな一歩」を踏み出す必要があります。
55周年を迎える本年度を契機に次なる未来に向けて地域と共に新たな時代を切り拓きましょう。
【組織改革】
私には、青年会議所は地域に絶対になくてはならない団体であるとの強い信念があります。現在の平田地域を形成している経済、行政、社会インフラ、そしてまつりなどの行事といった多くの事柄は平田青年会議所の先輩諸兄姉が現在までに地域を想い尽力してこられた賜物であり、青年会議所の衰退は地域の衰退に他なりません。一方、現在青年会議所は存続の危機にあると考えます。それは年々減少する会員数や会員構成の変化により現れてきています。我々はこのような状況であるからこそ、一人ひとりが創意工夫を凝らし、この時代だからこそ出来る手法を積極的に取り入れ運動を行うことで、時代に即した青年会議所の在り方が示せると考えます。この変革の時代の流れに率先して飛び込み、新たな時代の青年会議所を共に創り上げましょう。
【会員開発】
我々が会員数の減少という危機的状況を打開する一番の方法は、一人ひとりが青年会議所の存在意義を再確認し、強い気概を持つことです。現代のように厳しい社会情勢になるほどに「自助」では立ち行かなくなる方々も出てきます。だからこそ、我々の「利他」の精神が求められます。
つまり、人口減少社会を迎え各種団体運営が厳しくなる状況だからこそ、青年会議所のような団体が必要となるという矛盾を抱えた時代に我々は打ち克つ必要があります。
我々はこれまでの歩みを誇りに想い、精一杯多くの方々に伝えましょう。そして多くの方々と共に運動を行いましょう。その結果が必ずや会員数の増加という成果に繋がります。
【リーダー育成】
人口減少による経済の縮小期に入った我々の地域において、公共サービスの拡充や経済の発展による弱者救済や地域活性化は期待できません。このように誰もが自分のことで精一杯となってしまう厳しい社会情勢に毅然と向き合い、隣の誰かのことを想いやる「利他の精神」を実践できるのは平田青年会議所に他なりません。現代の多様な価値観や人財を積極的に受け入れ、共に「利他の精神」を地域の中で育み、想いやりに溢れる社会に牽引する変革者としての自負を胸に抱きましょう。
我々が青年会議所の一員として過ごしている日々は、必ず誰かの為になる日々です。その自信と誇りを胸に、誰かが誰かのことを想う、愛が溢れる地域の実現に向けた変革の能動者となりましょう。
これまでの人と自然の営みに感謝をし
新たな未来を切り拓く変革者として
地域と共に「利他」を育もう